実際に九州電力の再生エネルギー出力制御を受けた太陽光発電所の実測データです。(エコめがねでの表示内容)

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つい先日、報道で「ついに実施、九州本土で再生可能エネルギー出力制御」というニュースが取り上げられていました。私の所も制御を受けたかどうか、チェックしてみると、、おぉ(; ・`д・´) 見事に制御されていますね!!

「エコめがね」で見た発電結果(2018/10/13 パワコン別)

上記のグラフは、NTTスマイルエナジーが提供する「エコめがね」という太陽光発電遠隔監視の結果です。赤枠部分を見ると一目瞭然、11:00~14:00までに間に120分間、出力制御がかけられた事がわかります。これは推測ですが、恐らく11:34~13:35に制御されているのでは無いでしょうか。

なお、電力の需給バランスが崩れると最悪、停電の恐れがあります。その為に再生エネルギー出力制御は致し方ないと思います。ただ実際に、どれくらいの発電量が抑えられていたのでしょうか? 売電売上への影響、やっぱ気になりますよね?
そこで、もし出力制御が無かったら、どれくらい発電しているか予想してみました。

推測:もし制御されなかった場合の出力予想(EXCELで計算)

以下、Excelで作成しています。近似曲線は最初、最小二乗法やら移動平均やら使いましたが結果があまり良ろしくなく、結局直感近似式!?で求めました(;^ω^)w。なので、あまりアテにはならないです。。

上記から推測するに、恐らく「17kWh (=57.4-40.4)」程でしょうか? FITの買取価格は発電所毎に異なるので、金額はあまり意味がありませんが、うちの場合ですと「496円程」のロスです。よかった(;^ω^)、、、のかな?

なお参考までに、翌日(14日)のグラフも掲載致します。

「エコめがね」で見た発電結果(2018/10/14 パワコン別)

ほっ(;^ω^)、どうやら14日の制御は受けなかった様です。

ちなみに九州全土では、どれくらい制御されたのでしょう。「でんき予報」というサイトを覗いてみましょう。

九州電力「でんき予報」サイト より抜粋

上記サイトのPDFの内容


注意:九州電力:2018/10/15公表のデータです。
最新版は上記「でんき予報」サイトにてご確認ください。

参照元URL:http://www.kyuden.co.jp/power_usages/pc.html#saiene

どうやら13日(土)に実施された出力制御は九州全体の7%、対して14日(日)は全体の12%制限されている様ですね。考えてみれば土日は工場等が動きません。よって電力需要が減るの為、制御が実施されたのでしょう。ただ上記PDF資料は解りずらいですね。そこで「でんき予報」にある「電力使用状況の推移」というグラフのスクリーンショットを掲載する事にしました。

九州電力「でんき予報」2018/10/13 23:19:12時点のスクリーンショット

九州電力「でんき予報」2018/10/14 23:38:16時点のスクリーンショット

なるほどビジュアル化されると理解しやすいですね。ただ上記のグラフを見ると「本当に実施する必要あったの?」な~んて疑問も思っちゃいますね(;・∀・)。。

ただ先の出力制御実施状況のPDFの注意書きに、とっても気になる文言がありました。以下をご覧ください。

どうやら「中国地方へ電力を供給」したり「揚水発電所を利用し、電気を位置エネルギーに変換」と色々と努力されている様です。

なお火力発電は一旦停止すると起動するまでに時間を要します。なので出力を限界まで下げるに留まっているのでしょう。いやぁ大変ですね。(;・∀・) 

そもそも、なんでこんなに大変な対応が必要なのでしょうか? 実は電力の需給バランスが崩れると最悪、停電の恐れがあります。その為、再生エネルギーの出力制御を行う必要があります。

どうして出力抑制(出力制御)が必要か?
優先給電ルールに沿って数々の発電所をコントロールし、それでも電力の供給量が需要を上回るときに、個人などが所有する太陽光発電の出力抑制が発生します。太陽光発電からの電力で需給バランスが崩れる前に、パワーコンディショナをコントロールして、電力会社への送電を抑えるのです。

太陽光発電などの自然エネルギーを用いる発電所は、人の手で発電量をコントロールはできません。好条件が揃うと、局所的に大きな電力を生み出します。地域一帯の電力供給を安定させる手段の1つとして、出力抑制の仕組みがあるのです。

出典元:タイナビ様サイトより抜粋
URL:https://www.tainavi-pp.com/investment/solar/27/

なお最近、北海道ではブラックアウトが発生してしまいました。人の手で発電量をコントロールできない太陽光発電。「逆に電力供給の安定に対して足をひっぱる存在だ」と批判的な有識者の方も多数存在しています。ですが、少し考えてみて下さい。太陽光が発電している日中、火力発電の運転は絞られていますよね。これは「太陽光発電のぶん、石油を燃やさずに済む」って事です。これって、資源が乏しい我が国にとっては素晴らしい事ではありませんか?

確かに今以上、再生エネルギーが増えても出力制御の対象になるだけかも知れません。投資をする方々にとっては残念なお知らせですが、それでも、その分、化石燃料を消費する事無く電力が供給できるのです。だからバンバン出力制御しちゃって良いので、今以上に再生エネルギーを増やしていくべき、と私は考えています。

まとめ

今回、九州本土で大規模な出力制御を行って良かったと思います。ちなみに、どうやら予想外の場所まで制御して発電停止させたトラブルも発生したようです。でも良かったじゃないですか? だって事前に不具合テストを行えた訳なんですから(=゚ω゚)ノ

ちなみに再生エネルギーの大半は、人の手で発電量をコントロールしずらいエネルギーです。対して、原子力エネルギーは(事故が無ければ)クリーンで大出力のエネルギーを人の手で完全に制御できます。しかも(事故が無ければ)コストも安い、というのが電力会社の言い分です。

もちろんその通りなのですが、私はやはり「事故が怖い」です。それに経済的な理由は如何かと。。(;・∀・)、、我々はスルーして経済的余裕を保ち、子供たちにツケを払わせる、って考えるとゾッとします。それならば、我々の世代が身を切り経済的な負担を背負ってでも原発を廃止し、再生エネルギーを推進させるべきでは無いでしょうか。

よく「俺は何でも知っている」と評論家気取りの人が居ます。そういう人は、ついつい欠点をクローズアップしてしまいがちです。ですが、何にでも欠点はあり、何にでも長所はあります。だから否定から入る事なく、まずは肯定する事から考えるべきだと、私は思います。どうか太陽光(再生エネルギー)の長所を、、もういちど、ちゃんと考えてあげてみませんか? 
また、このような面倒な事を解決する為、日々、我々エンジニアが努力を重ねています。そうした取り組み中から、新しい日本を支えるテクノロジーや技術が産まれて行くのです。だから、再生エネルギを今後も増やしていくことは、有意義な事だと私は信じています。

以上が、私の太陽光発電(再生エネルギー)に対する考え方です。というか生き方ですな。最後に、ちんぷな決まり文句ではありますが、キレイな地球を子供たちに残してあげたいようじゃありませんか!
ねっ(=゚ω゚)ノ

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