「甲種防火管理者」の資格を取得しました♪

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賃貸経営にあたり「甲種防火管理者」の資格が必要だったので取得いたしました♪ なお賃貸経営といっても私は単なる大家で、家賃の集金・清掃・点検・入退去などの運営自体は「不動産・賃貸管理会社」に任せています。以前なら、大手・中堅の不動産・賃貸管理会社は防火管理者を「名義貸し」で建物オーナーへ提供していたそうです。しかしリスクの大きさから近年、断る様になってきているそうで、、。それならば仕方ない、オーナー自ら防火管理者になるしかない、という事で受講した次第です。

防火管理者とは
学校・病院・工場・オフィス・商業施設・共同住宅など不特定多数の人が利用する建物・施設において、火災による被害を防止するため、消防計画の作成、消防用設備の維持管理、消火・避難訓練の実施など、防火管理上必要な業務を行う責任者。消防法に基づいて、建物・施設の管理権原者が選任する。国家資格。

おー♪('ω’)国家資格なんですね。なんか難しそうに感じますが、実は簡単です。各市町村の消防長が行う2日間の講習を受けるだけで資格がもらえます。ただ私が受講した福岡市は平日10:00~17:00のみ、だから仕事を2日、休む必要があります。また取得するのは簡単でも、その後が大変です。防火管理者になるという事は法的責任が発生するという事です。たとえばホテル火災があったとします。防火管理者がお客様の避難誘導をせずに自分だけ逃げだす事は社会的に許される事ではありません。流石にこれは極端な例ですが、死者が出るような大きな火災の時に、防火管理(火災予防、避難誘導、初期消火など)に不備があると刑事責任を追求されてしまいます。その為、防火管理者は普段から以下の業務(責務)を行わなければいけません。

・防火管理にかかる消防計画の作成
・消防訓練の実施(通報・消火・避難・誘導)
・消火用設備の点検整備
・避難または防火上必要な設備の維持管理
・自衛消防組織の設置
※(共用住宅の場合)

スケジュールと教本

配られた教本は以下です。消防計画の作成例は嬉しいですね。ネットで見ただけでは正直、何を書けば良いのかわかりませんでした。



私が受講した講習のスケジュールは以下の通りでした。(なお本紙はアンケート用紙も兼ねており、講習受講後に回収されてしまいました。回収前に撮った写真なので雑なのはご勘弁を(;^ω^))

1日目・講習


軽いオリエンテーション(スケジュールや注意事項の説明)の後、早速、授業に入ります。まずは「防火管理の重要性と防火管理制度」です。防火管理業務は,火災の発生を未然に防止し,かつ,万一火災が発生した場合でもその被害を最小限にとどめる事です。消防が駆けつけて来るまでの数分間、初期対応の不手際で火事(被害)は拡大してしまいます。普段から準備をしていないと、どうなるか、ビデオを見ながら過去の災害事例(ホテルニュージャパン火災や歌舞伎町ビル火災)の教訓を学びました。食事休憩をはさんで午後は「火災・地震の基礎知識」では「燃焼の理論(3要素)」と「消火の理論」、「煙の危険性」や「火災時の心理と行動」を学びます。

しかしビデオだと理解が速いですね。「火事が起こると、こんなにも人間はオロオロするのか」というのが感想です。つねに「万が一」を考えて準備、訓練しておかないと、きっと私も初期対応できないんだろうなぁ。

1日目・実習

震度7の地震体験
避難器具の使用方法説明のための設備
消火器での消火訓練

まず写真ですが、授業中は無理なので、授業後に撮影致しました。なので既に片付けられていた装置の写真は無いです。あしからず。さて、訓練は4つのグループに分かれて、4つの施設を順番に回っていきます。私たちのグループは「地震体験」からスタートでした。いきなりMAX震度7の地震を体験します。丁度、私たちの直前に、近隣の中学生でしょうか、キャーキャー言いながら地震を楽しそうに体験している集団が居ました。ですが、私たちは仕事で来ているオジサンやオバサンばかりです。皆さん真面目な顔で、淡々と震度7を体験していく姿は、正直、ちょっと奇妙でした(;^ω^)なんか、怖いような笑えるような。いかんいかん、皆さん真剣なんだから、僕も真剣な顔しなきゃ。口をへの字に結んで、続けざまに「避難器具」の使用方法の説明を受けます。さすが防災センターですね。様々な実物の避難器具が設置してありました。私のマンションにも設置してある避難ハシゴもあり興味津々です。

続けて「警報設備」の操作方法の説明です。大きなオフィスの防災センターによくある、大型の非常警報設備(放送設備)等の操作方法は初めて知りました。その次は「火災体験」です。実際に火災のように煙が充満した迷路を通る避難体験を行いました。煙が発生している暗闇の中、避難誘導等を頼りに出口を探します。ですが途中、電気の切れている避難誘導等があり進む方向がわかりません。けっこう本気で焦りました。もしかしたら、午前に学んだ「火災時の心理と行動」で分類すると、私は追従型かも(;^ω^)。

最後に「消火訓練」です。これは流石に本物の粉末消火器で体験する事はできません。ですが模擬用の「消火体験装置(高圧で水を噴射する消火器)」を使い、リアルな使用方法を覚える事ができました。恥ずかしかったのは、消化する前に「火事だー」と叫ばないといけない事。それも恥ずかしがらずに大声で(;^ω^)。でも、これって大事な事なんです。火を目の前にしたら人間、固まっちゃいますからね。「火事だー」と叫ぶことで、自分の緊張が解けるらしいです。同時に周囲に知らせる事もできるし、固まっていた他の人たちも、「あ、火事だ」と認識して行動しだすそうです。んー、確かに大事だ。

正直、楽しんじゃいました(#^.^#) ちなみに受講者さんの大半が、20代後半から60代までの人、これが小中学生の団体に混ざってマジメに訓練している様子は、傍から見たら、きっと不気味だった事でしょうw(;^ω^) 
でも、身をもって体験するって事、大事ですよね。私は楽しみながら学べて満足です。

福岡市民防災センター

余談ですが、講習で使用しなかった設備も写真も撮影しちゃいました。ここ防災センターは子供から大人まで、楽しく体験しながら防災に関する知識や対処方法を身につけられる施設が充実しています。

以下、防災センターの紹介PDFを見つけました。
http://119.city.fukuoka.lg.jp/app/spc/images/files/bousaicenter/usersguide2.pdf

なお入館無料らしいです。是非、皆様も子供や彼女を連れて、防災の為に無料体験してみてくださいな♪

2日目・講習

さて2日目は座学が中心です。まず「火器管理と出火防止対策」、続けて「自営消防の組織と教育訓練」の講座を受けます。また午後は「防火管理の進め方と消防計画の作成要領」の説明を受けました。災害発生という異常な状況の中で、通報連絡、初期消火、避難誘導などの初期対応を円滑に行う為には、活動体制を事前に整えておく必要がありそうです。また、当面の課題となる「消防計画」、事前にネットで調べた時、内容が難しくチンプンカンプンで何を書けば良いのかわかりませんでした。ところが実際に講習説明を聞くと、何を書いたら良いのか理解できます。

いや、しかし正直、授業中に眠くなるのかな?と思ってましたが、パワポのプレゼンで動画など多用しており、グイグイ話に引き込まれました。きっと皆さま予防管理や啓蒙活動で火事の被害を減らせる事を理解されているんでしょうね。綿密に考えられている授業内容と話術で、不謹慎かもしれませんが楽しくしっかりと学べました。

2日目・効果測定

最後に効果測定を行います。1問5点で20問のOX問題です。マジメに講習を聞いていれば解る内容です。(私は2問間違いの90点でしたが(;^ω^))。数字のひっかけ問題がある点は注意が必要かもしれません。例えば「震度は1~10の10階級ある」という問題。答えは「×」、正解は「震度は0~7の10階級」です。(注:震度は「5弱、5強、6弱、6強」もあるので、0~7の10段階です)。まぁ採点結果に関わらず「防火管理者」の修了証は貰えるんですけどね。

これから

さて、これからが大変ですね。防火管理者の資格を取ったら終わりじゃありません。むしろ始まりです。消防署に自身を防火管理者として登録すれば、その瞬間から法的責任が発生してしまいます。また調べてみたところ、「賃貸で防災訓練」なんて実施していない所が殆ど、というのが実情の様です。

ですが火事を未然に防ぐ、万が一発生しても被害を最小限に抑える、という意識を持つ事は重要ですよね。正直、講習を受ける前までは、私の意識は低かったと思います。防火設備は設計者に任せっきり、素人がごちゃごちゃ口を出さない方が良いという認識でした(もちろん「防火をしっかりお願いしますね」と一言声は掛けましたが)。また家賃集金や清掃、入退去管理と同様、防災に関しても賃貸運営会社に任せっきりでした。事実、防火点検などは運営会社が行ってくれています。ですが講習を受けてから意識が変わりました。賃貸運営会社は定期的に清掃や点検に来てくれていますが、24時間常駐してくれている訳ではありません。いざって時は大家自ら、自分の身(物件)を自分で守る、という意識とその準備が必要かもしれません。ただ私一人では力不足なのも事実です。やはり賃貸管理会社様や管轄の消防署予防課の方々を巻き込んで相談しお願いする必要があります。

なお正直な事を言うと、賃貸マンションの場合、入居者様の防災意識は、分譲マンションより低くなってしまうと思います。これは自分の財産か財産じゃないのか、とう事なので、どうする事もできません。ですが、消防署の方からしてみれば大勢の人が住む共用住宅なんだから、賃貸だろうが分譲だろうが、同じ様に防火管理をしっかりしてください(火事をおこさないで下さい)と言うのはアタリマエです。というか、火事を起こしたくない、万が一起きても死人を出したくないのは、誰もが皆、望む事ですよね。

私自身、しょっちゅう出張や仕事で彼方コチラを飛び回っています。パートナーも同じで不在時間の方が長いです。だから24時間常駐なんて無理難題です。それならば、例えばSECOMやALSOKの駆けつけサポートをお願いする、もしくは賃貸運営会社様の24時間365日駆けつけサービスを利用させて頂く等、実情にあった現実的、かつ効果的なな防火対策を検討する必要があります。ちなみに受講前の私の意識は「消防署から指摘を受けたから」「消防法という法律に引っかかるから」、それをクリアするための防火管理者取得でした。ですが受講後の今の私は「むしろ書類上のクリアなんてどうでも良くて、火事を起こさない、万一発生しても被害を最小限に抑える事ができる現実的かつ効果的な方法は何か」が一番の関心です。(本来なら、マンションが建つ前に考えてろよ、って話ですが(;^ω^)ハズカシ)

最初に戻りますが、防火管理者の資格を取ったら終わりじゃありません。むしろ始まりです。これからが思いやられますが、大事な事なので、気をひきしめシッカリやって行きたいと思います。

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