石炭から石油って生成できるって知ってた?(石炭液化)
ヒポラボは以前「電気自動車がエコな理由」という記事で化石燃料には限界がある事を記事に書きました。アタリマエな牧草算で考えれば化石燃料は枯渇するんです。
それは今でもそう思っています。ですが、、じつは私の母は「北九州市」出身です。そして祖父、祖母は隣の「田川郡」出身でした。そして奇しくも、今私の住まいは「糟屋郡志免町」、職場は「北九州市」、そう、、私のルーツは「炭鉱の町」にあるのです。極めつけは、ヒポラボの父は実業家だったのですが「廃タイヤから石油を精製する事業」に取り組んでいた事があります。(;^ω^)失敗して破産しかけましたが、、、。更にヒポラボ自身、中学の頃、「化石研究会」なる同好会の立ち上げメンバーでもあったのです。
そう、本来ヒポラボは「化石燃料LOVE」な人間なのです。なのに今は電気自動車を推進しちゃってまする(;’∀’) そこで、罪滅ぼしに「石炭」にまつわる記事を一つ書こうかなっと。。
知っていましたか? 石炭から石油って作れるんです。
詳細はググってください。キーワードは「石炭液化」です。Wikipediaに詳しく出ていますので、ここでは簡単に説明します。
・石炭液化とは石炭を原料に石油代替エネルギーを生産することをいい、狭義では「化学的」に石炭を分解して石油類似の炭化水素油を製造すること
・石炭は地域的な偏在性が少なく、全世界に広く賦存。また、埋蔵量も【石油より多く】可採年数は109年と言われている。
(※可採年数 石炭:約109年、石油:約53年、天然ガス:56年(出所:BP統計2013)
・従来、主に技術面よりコスト面が問題とされ、「石油が不足・高騰したときだけ一時的に注目されて研究・開発されるが、不足・高騰が解消すると忘れ去られて研究・開発は停滞する」傾向があった
・近年、コスト面では石油ピークを過ぎて石油が本格的枯渇・高騰期に入った反面、中国・インドの石油需要の増大を受けて実用化期にはいりつつあり、価格と大量供給においてバイオ油より優位である。
と言われています。(ヒポラボは石炭液化の専門家では無いので、詳細はググってくださいね(;´∀`))
夢ですよねぇ。すたれた炭鉱の町「田川」がもういちど筑豊炭田の復活で活気を取り戻す。祖母や祖父から聞いたのですが、昔はなんと「北九州市(小倉)」の方が「博多」より栄えていたらしいです。
人口(単位:人)の推移
年代 福岡市 北九州市
1940年 398,468 818,950
1950年 487,885 736,895
1960年 682,365 986,778
1970年 871,717 1,042,620
1980年 1,088,588 1,065,078
1990年 1,237,062 1,026,455
2000年 1,284,795 1,019,598
なんと、、、今でこそ九州No1都市は誰もが「博多」と答える訳ですが、実は1970年代までは「小倉」だったんですね。(=゚ω゚)ノ おばあちゃん。教えてくれてありがとう♪
田川には戦前日本では最大規模の筑豊炭田(ちくほうたんでん)がありました。そして豊富な石炭を元に、やはり戦前日本で最大規模の八幡製鐵所で作られた鋼鉄が日本の近代化を支えたと言っても過言ではありません。
しかし第二次世界大戦後も長い間、炭田としては日本一の石炭産出量を誇っていた炭鉱も、1950年代後半からエネルギー革命が起こり、エネルギー源の主体が石炭から石油に移行したことで急速に衰退が進んました。そして1976年に貝島炭礦(宮田町)が閉山したのを最後にすべての炭鉱が閉山しました。筑豊炭田により筑豊地域や遠賀・北九州地域では増大した人口も、現在は筑豊炭田の衰退または筑豊炭田を後背地とした重工業の衰退により減少してしまったのです。
北九州市・・・約1,070,000人(1979年)→993,483人(現在)
飯塚市(当時)・・・107,467人(1955年)→約80,000(2006年3月25日合併前の数値)
田川市・・・102,755人(1963年)→52,328(現在)
直方市・・・64,479人(1985年)→59,444(現在)
山田市(当時)・・・39,563人(1959年)→11,007(合併による消滅前)
田川の人口減、凄すぎですね。。(;’∀’) そういえば祖父、祖母ももとは田川に住んでいたのですが北九州市(小倉)に移住したそうです。
ここで少し話は変わるのですが、実はヒポラボ、昔、やんちゃだった頃は「サバーバン」に乗っていたんです。そして2017年現在「GoGoEV」のサイトで充電スポット掲載数日本一を誇る我が相棒Kちゃん(ksksfactory)は「80スープラ(改造費500万円Over)」に乗っていたんです。
そう、二人とも、、「爆音マフラー」大好きっ子だったんですよ~(*ノωノ) やっぱり静かで優等生な「電気自動車」「ハイブリッド」より「バリバリエンジン」でぶっ飛ばす方が気持ちいいですよね。
それに北九州は「銀河鉄道999」の街。失われつつある蒸気機関の故郷でもあるんです。かっこいいですよね。デジタル全盛のこの世の中、蒸気機関やガソリンエンジンはアナログ技術の集大成と呼べると思います。
でもね。。年を取ってきたからじゃ無いんですが、、やっぱり今は電気自動車が正解だと思います。だってね。子供たちの未来を考えるとね。。それに時代の変わり目は、そういう物だと思うんです。
幕末から明治になった時も「ちょんまげ」「刀」を捨てた武士が沢山いました。ヒポラボは新鮮組が好きなので「最後まで武士道」を貫いた人たちを尊敬しています。
でも、、、時代は確かに変化していくのです。子供たちの未来の為、どれが正解なのか、、、
ヒポラボの父は「廃タイヤから石油を精製する事業」に失敗して破産しかけました。ですがヒポラボはそれを「失敗だった」と考えていません。なぜなら「人間の本質は多様性にある」からなのです。
誰かが失敗する事で人類全体が経験することができます。また「社会全体が正しい」と考えていることが「実は間違いだった」という事は多々あります。
それは歴史が証明しています。(例:スパルタ民族の教育、ハムラビ法典の目には目を、タイヤル族の首狩り、等)
でも色々な人が色々な方向を信じソレを正しい進んでいるからこそ、「もし大多数が間違えていた」としても、人類全体は生き残れるのです。
ちなみにヒポラボはプログラマーです。
もし僕がコンピュータ界の神様で、もし完全な人工知能(AI)を作れたとしたら、私は絶対に「寿命」と次の世代の「ランダムな遺伝子(思考)」(つまり多様性)をAI人工知能に組み込みます。なぜなら、それこそが「常に変化していく世界で、環境に適応しながら進化して生き残っていく術」だからです。(シンギュラリティが本当に発生しそうでゾッとする話ではありますが、、ね(;´∀`) )
最初に戻ります。ヒポラボの父は「廃タイヤから石油を精製する事業」に失敗して破産しかけました(というか、実はその後、本当に破産してしまいました('◇’)ゞ なはっ)
ですがヒポラボは父が「失敗だった」と考えていません。それが多様性のひとつであり、誰かが失敗するという事で人類全体が経験することができたからです。
ちょっと暗い話になってしまいましたね(;^ω^)。ごめんなさい。
結論から言うとヒポラボには「未来の正解」ば解りません。
ただヒポラボは技術者(エンジニア、プログラマ)として、今、知っている情報の中で最善と思える答えを追求していくだけです。
私の様に「電気自動車」が正解だと考えて突き進むのも「道」なのです。
父の様に「廃タイヤから石油を精製する事業」が正解と突き進むのも(結果として失敗しましたが)、それも人生の「道」であり、人類全体が生き残る為の多様性なのです。
で、、一番最初に戻って、、知っていましたか? 「石炭から石油って作れるんです」
だから「石炭液化」は大事な技術研究だと思います。ヒポラボは「電気自動車」を正解だと信じながら「石炭液化」を正解だと信じて進む人を応援します。
だれか、一攫千金を夢見て「石炭液化」に人生を注ぎ込んでみませんか(;^ω^) ついでに北九州をもう一度、復活させてくださいな♪
(この話の続きは「化石燃料や原子力だって、宇宙で使えば実はクリーンなエネルギーなんです」で紹介しますね♪)