「さくらインターネット」から「エックスサーバ」へ変更する方法
さくらインターネットのレンタルサーバからエックスサーバへの移転の方法を解説します。
1.まず、はじめに
まず「移管」と「移転」の違いを区別してください。これは「サーバ移転」と「ドメイン移管」の違いと覚えると理解しやすいと思います。
例えば、貴方が「東京都(品川区)」から「福岡県(福岡市)」に引っ越すとします。
サーバ移転とは、実際に「福岡」の家に荷物を運びこんで住み始める事を言います。
対してドメイン移管とは、福岡市役所に住民票を移すという事です。
少し不正確な気もしますが、、正確に言うと、以下の通りです。
ドメイン移管とは
「WHOIS検索などで表示されるレジストラ情報にある、ドメインを管理している会社の登録を変更する。」という事です。
なんの事やらという人は、以下のWHOIS情報をみてください。
私のサイト「hippo-lab.com」の管理会社は「さくらインターネット」ですよね。ドメイン移管とは、このドメインを登録・管理している業者を変更する手続きです。
ドメイン移管が完了した後にWHOIS検索をすると、管理会社は「エックスサーバー」と表示される様になります。
ちなみにドメイン移管しただけでは、物理サーバは「さくらインターネット」のままである点に注意してください。例えるなら、福岡市役所に住民票を移しただけで、「福岡県」に引っ越していない(実際には、まだ「東京都」に居る)という状態です。
以下のサーバ移転というネームサーバ(DNS)の切り替え作業を行って、はじめて物理サーバも「エックスサーバ」を参照するようになります。
サーバ移転とは
サーバ移転とは、物理サーバを「さくらインターネット」から「エックスサーバに切り替える事」の総称です。例えるなら、実際に「福岡県」引っ越す、という事です。。
なお、その切替作業の中でも、肝心な作業が「ネームサーバ(DNS)の切替」です。DNSとは、ドメイン名でサーバーへアクセスした際に、どのサーバーが参照されるかを決定(名前解決)するためのシステムです。DNSの情報を変更することで、ドメインの参照先を、現在ご利用中のサーバーから新サーバーへ切り替えることができます。
例えば、私のサイト「hippo-lab.com」というドメインは、サーバ移転前は「さくらインターネット」のIPアドレスに名前解決されるのですが、サーバ移転後は「エックスサーバ」のIPアドレスに名前解決される様になります。
2.実際のサーバ引越し手順
上記「ドメイン移管」と「サーバ移転」を理解されている前提で書きますね。
さくらインターネットのレンタルサーバからエックスサーバへの移転の方法は、以下の2通りがあります。
まずパターン1を解説します。
パターン1:サーバ移転を行ってからドメイン移管を行う
これは「さくらインターネット側」でDNS切替を行ってから、後でゆっくり「ドメイン移管」を行う、という事です。なお余談ですが、最近はこちらの方が主流になっている様に思えます。理由は「ゆっくり、あせらずドメイン移管を行える」から、かな?(たぶん)
さて、作業の流れは、以下の通りです。
- FTPソフトで、さくらのサーバから移行するコンテンツをダウンロード
- XSERVERの利用申込
- FTPソフトで、XSERVERのサーバにコンテンツをアップロード
- 動作確認URLのチェック
- さくらインターネットでネームサーバの変更
- 最後に「ドメイン移転」を行う。
ただし、この手順の場合、稀ですが最後にドメイン移転を行った時に承認されないケースがある点にご注意ください。
例えるなら、実際に「福岡県」に引っ越したけど、福岡市に住民票を移す事を拒否されていまう、みたいな感じですかね(;^ω^) 滅多にありませんが。。
パターン2:ドメイン移管を行ってから、サーバ移転を行う
これは「ドメイン移管」を行ってから「エックスサーバ側」でDNSの切替を行うという事です。ちなみに昔はコチラが主流でした。今でも「キッチリ」としているホスティングサービス会社はコチラを推奨している様です。
(たとえば、KDDIからエックスサーバへの引っ越しでは、ドメイン移管をしないと、サーバ移転をさせてくれませんでした。)
さて、作業の流れは、以下の通りです。
- 最初に「ドメイン移転」を行う。
- FTPソフトで、さくらのサーバから移行するコンテンツをダウンロード
- XSERVERの利用申込
- FTPソフトで、XSERVERのサーバにコンテンツをアップロード
- 動作確認URLのチェック
- エックスサーバでネームサーバの変更
ただし、この手順の場合、ドメイン移転に7日~10日ほど時間がかかる点にご注意ください。
補足
サーバ移転の手順は、正直、簡単です。ググって頂ければ沢山でてくるので、詳細の手順紹介は省略しますね。
ただし、ドメイン移管は手続きが煩雑なので、自分の為のメモを公開しておきます。ご興味がある方はご参照くださいませ。
ちなみに混乱する点は皆様「ドメイン移管」と「サーバ移転」を分けて考えていないから、かなぁと思いまする。
(;^ω^)というか、私がそうでした。