フェルトで立体マスクを手作りする方法です【無料型紙あり】
使用した型紙
まずは私が使用した型紙です。以下の画像をクリックすれば、PDFをダウンロードできます。
型紙PDFダウンロード
ちなみに、実際にしようした型紙実物をA4サイズでスキャンしただけです。定規の大きさがピッタリあう様に拡大縮尺して印刷してください♪
なお型紙はDIYが得意な彼(ひぽらぼ)がアクリル板でカットしてヤスリ掛けしてくれたものです。彼曰く「いろんなサイトの型紙を元に色々試していくうちに耳の形とかを変えていったので、もはやオリジナルの型紙だよ」との事でした(笑)。
なおアクリル板で作った型紙はまるで専用定規のような感じで、とても切りやすかったです。ただアクリル板で型紙を作るのは大変ですよね。マスクを複数ではなく1枚だけ作るのであれば、紙の型紙でも十分だと思います。
購入した材料
まずアマゾンから以下の材料を購入しました。
楽MoMo カラーフェルト 1.0mm 40色 40枚 30cm x 30cm
マスク布としてフェルトを選択しました。なおフェルトって不織布の一種らしいです。とはいえマスク用の不織布に比べると、かなり目が粗いので、ウィルスを防ぐ効果は少なそうですが、、安価で加工しやすいという点で、これを選びました。
※注意※ 2020/04/20現在、売切れていました。
BENECREAT 50m弾力線 弾力紐 線径2㎜ ゴム紐 強い伸縮性 手芸素材 (ブラック)
作成初期、マスクのゴム紐用として購入しました。使用してみた感じは問題ありません。
Sepbear マスクゴム ゴム 平ゴムタイプ ソフト替えゴム 弾力線 弾力紐 手作り 手芸 ひも ハンドメイド (ブラック, 180m)
上記のゴム紐より柔らかく、よりマスクに適したゴム紐でした。後半は、こちらのゴム紐でマスクを制作しています。
ほか、近所の手芸屋さんで購入したミシン用の黒糸や白糸などがありますが、それらの説明は割愛致します。
マスクの作成方法
アマゾンより送られてきたフェルトは、ほぼ30cm x 30cmにカットされていましたが、微妙に直線が出ていませんでした。そこでカットの起点となる直線を出す為、15cm幅で真っ二つに切りました。なお我が家は事務作業で使用している「ペーパーカッター」があったので、キレイに直線を出せました。もちろん定規とカッターでも、丁寧にやれば十分直線は出せると思います。
切った直線部分を下にして、先の型紙も一緒にフェルトを2枚とも重ねて「トントン」と端を合わせます。
そのまま寝かせて、あとは型紙どおりにカッターでカットしていきます。なお2枚同時に切る所がポイントです。あとで縫い合わせた時の左右のアンバランスが減ります。
2枚同時に切る為に、カッターの刃をコマメに折るほうが良いと思います。
あっと言う間にカット済みのフェルトを大量生産できました。(ちなみに写真にフェルトの切り屑が写ってますね(汗、カラフルなマスクを作る場合、こまめに清掃する事をおススメします。実は作り終えた後、マスクに付着した他の色のフェルト屑を取るため、粘着テープで一生懸命ペタペタやる羽目になってしまいました。。)
あとはミシンで縫い合わせていくだけです。まずは左右そろえる為に真ん中をを縫い合わせました。
ゴム紐を通しやすい様、耳にかける部分は1cm幅ぐらいに縫う方が良いと思います。針金の先端を輪っか状にして、そこにゴム紐を引掛けて通しました。ちなみに色々試した結果、ゴム紐の長さは30cmぐらいが丁度良い事がわかりました。
はい完成です~。つけてみた感じ、うん、初めてのマスクづくりにしては良い感じかな♪
彼は裁断、私は縫う係、2人がかりでいつのまにか、こんなに沢山のマスクを作ってしまいました(笑)。
コロナ騒動の世の中、週末のステイホームで時間が余っているので、こういう時間の使い方って良いですよね。マスク不足の世の中、社会貢献にも繋がるし、販売すればお小遣い稼ぎにもなります(笑)。さすがに我が家も収入減ってきてますしね。。。
品質チェック
とりあえず、販売する前に「品質チェック」することにしました。といっても「実際に、1週間ほど自分達で使ってみる」というレベルですが(笑)。結果、とくに問題ありませんでした。まぁフェルトは不織布の一種とはいえ、目が粗く、良くも悪くも通気性は良かったです。息苦しくは無いけど、医療現場でウィルスを防ぐ、という目的は到底果たせなそうです。ですが自分の咳による唾液が飛び散らないぐらいの効果はあります。なお洗濯機で10回ほど洗ってもみました。結果、それほど型崩れせず、ほぼ色落ちもありませんでした。(なお写真はイメージです。実際には他の洗濯物と一緒に洗ってますが、それだと写真が汚らしいので(笑))
販売に向けて
さて、、それじゃぁヤフオクで販売しよっかぁ、と色分けして販売準備していきます。
てかカラフルすぎて出品した商品がどれか、わからなくなりそう(;^_^A。なので、番号を書いた付箋を一緒に写真に収めて出品する事にしました。しかしカラフルなフェルトの購入に後悔、、写真撮るのが大変です(笑)
ちなみにゴム紐を結んで出品するかしないかで彼と揉めました。彼は「完成品で渡すべきじゃ?結んだ方が良い」という意見でしたが、私は「でも人によって長さが違うよ?結んであったのをイチイチほどいて結びなおすぐらいなら、初めから結ばない方が良いんじゃないの?」という意見。結局、彼が「じゃぁ結び方の説明書をつけるか」と以下のマニュアルを書いてくれました(#^.^#)。
なお結び方って色々ありますよね。一般的には「本結び」とか「固結び」とかだと思いますけど、難しい事を説明書に書きたくないですよね。そこで一番簡単な「2本同時の方結び」の方法にしました。意外とほどけないんですよ、この結び方(笑)。
あとはマスクと説明書を印刷した紙を100円ショップで売られている「PPクリアポケット」に入れて、、
シーラーで袋を閉じてしまいます。ちなみにDIY好きの彼が所持していた汎用性のある「シーラー」はアマゾンで購入したものらしいです。専用機に比べたら仕上がりは良くないけど、汎用性があるので、色々なシールに使えるそうです。
はい完成♪ 彼(ひぽらぼ)はこだわりが強いんですよね~♪ まるでお店で売られている商品っぽい(笑)。ちなみに右下の袋はセリアで購入した「PPクリアポケット」100円(30枚入り)です。
さて、、それでは出品しよっかと、メルカリやヤフオクのルール確認をしていくと、、あれ?? ハンドメイドでもマスクは販売できない?? どーゆこと??
さて出品しようか、となった所で、各サイトの出品ルールを確認していくと、どうやら現在、各サイトで混迷を極めているようです。。本件につき、各サイトの方針に関してマトメ記事を書こうかとも思ったのですが、日にちを追うごとに対応状況も変化していっており、迂闊な事を書くとウソの内容となる可能性があるため、やめました。。
そこで私が調べて理解できた範囲の話だけ書きます。
- 経産省など国から出された禁止事項は「マスクの転売」。製造者が直接販売するのはOK
- ただし一般の小売店が業者を通じて販売する従来価格より著しい高値での販売は禁止
- メルカリやヤフーオークションでは「社会通念上の適正価格での販売」であればOK
- しかし実際は「どこからが転売で、どこからが手作りか」個別判断するしかない現状
- なおヤフオクからは以下のURLのガイドラインが出されている
https://auctions.yahoo.co.jp/topic/notice/rule/post_2732/
(最新の情報は公式のヤフオクサイトでご確認ください。社会情勢次第で変更されます。)
さて結論ですが、賛否両論がある状況で、現状はグレーゾーンだと思います。ただ、私は「個人のハンドメイドマスクは販売してよい」と思いました。その根拠としては「禁止事項は「転売」であり、製造者が直接販売するのは規制外である事、つまりハンドメイドはOK」という点です。また価格が「社会通念上の適正価格での販売」であれば、むしろマスク不足を解消させるという社会貢献に繋がる、と思います。もちろん否定派の中には「衛生面や品質に問題がある」「結局、原材料の買い占めに繋がる」という意見もあります。
、(;^ω^)。。世の中って難しいですよね(苦笑)。でも「善」の行為にまで規制をかけるのってどうなんでしょう?「悪」の行為に対して法的規制をかけるのは当然ですが、ネガティブな要素ばかりを気にして「善」の行為まで規制されたら、世の中、みんな委縮しちゃうのでは? と思いました。
そこでヒポラボ&K’s Factoryでは、手作りマスクを販売する方針とします。もちろんコンプライアンスは順守致します。もし、なにか(自分で気が付いてない)違反がございましたらご指摘をお願い致します。
メール: shimada@hippo-lab.com
ちなみに値段ですが、先に述べた通り「社会通念上、適切な価格」という事で、2人で話し合い「390円」という即決価格に設定しました。(社会通念って何?と彼女に聞かれて言葉に窮しましたが(笑)。ほんと、なんだろね(笑))
なお原価ですが、フェルト40枚で2,100円、ゴム紐が1,592円と1,700円、それに説明書のカラーコピー代が1枚15円で20枚(説明書80枚)で300円、PPクリアポケットは30枚入り100円を3つなので300円、合計約6,000円程です(実際には買ったけど使わなかったPPクリアポケットとかシールとか、無駄な出費もあるので、もう少し高いですが、それは今回、計算に入れてません)。
また販売数ですが、フェルト1枚から2組のマスクが作れ、フェルトは元々40枚だったので80組作れる計算ですが、先に述べた通り、品質テストで洗濯や試着したマスクは販売できません。けっきょく販売枚数は73枚まで減りました。つまり製造コストは1枚当たり82円ほどです。但しご注意を、、それは全部売れた場合の話です。オレンジ色のマスクや緑色のマスク、、たぶん、売れ残りますよね(;・∀・)。。カラフルなマスクばかりなので、全体の半分も売れたら良い方です。つまり50%販売できたと仮定すれば原価164円必要となります。
ちなみに僕らは2人は、マスク作りで土日それぞれ6時間ぐらい費やしました。もし「390円」で販売し73枚全て売れたと仮定した場合28,470円、そこから原価6,000円を差引いたら利益は「22,470円」、それを6×4=24時間で割れば、時給936円ぐらいという事です。但し繰り返しますが「それは73枚全て売れた場合」です。実際には半分も売れないでしょうし、売れたとしても、試作品を作ったり、洗濯したり、この記事を書いている時間だってあります。つまり実際の時給換算額は「500円」も満たない、と思います。てか、それじゃ最低賃金以下やん(笑)。。
ま、でも、コロナ騒動の世の中、週末のステイホームで時間を持て余しているなら、こういう時間つぶしも良いかもしれませんね(笑)。最低賃金以下なら、半分ボランティアで、半分仕事、減った収入少しは取り戻しながら社会貢献までてきてしまう、って考えれば、万事OKです(笑)。
世の中のマスク不足解消にも繋がるし、コロナに負けるな! みんなで頑張っていきましょー♪
※この記事は、はじめはksksfactoryことカオリンが書いてましたが、途中からヒポラボ事ゆーすけが書いた合作記事です。なので文章のニュアンスが統一されておらず読みずらい点をご了承ください(汗