大停電が起きた被災地を電気自動車で救う方法。。と思いきや!? あれ?? ガソリン車でも1500W給電できるやん(;・∀・)。。

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最近、台風15号の被害で、千葉で大停電が発生しましたね。実は私の友人も被災しました。我が家の電気自動車で友人宅に駆け付けようかとも思いましたが、実は我が家には「Miev Power Box」が無いので駆け付けられませんでした。

そこで、本気で「Miev Power Box」を購入しようかとも検討したのですが、2019年10月現在、価格が154,080円(消費税込)です。高すぎる((+_+))。また注文しても、すぐに手に入らない事も相まって、購入を断念しました。

ですが私はそこで終わりません。「アマゾンで購入した、約1万円のAC-DCインバーターで1500W(最大3000W)を供給する方法」を考え付きました。
(その詳細は以下の記事をお読みください)

■Miev Power Boxが無くても電気自動車から定格1500W(最大3000W)を取り出す方法

Miev Power Boxが無くても電気自動車から定格1500W(最大3000W)を取り出す方法

最近、台風15号の被害で、千葉で大停電が発生しましたね。実は私の友人も被災しました。我が家の電気自動車で友人宅に駆け付けようかとも思いましたが、実は我が家には「Miev Power Box」が無いので駆け付けられませんで […]

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しかし上記の実験をしているうちに気が付きました。。「あれ?? 電気自動車じゃなくてガソリン車でも、定格1500W(最大3000W)を取り出せる??(;・∀・)」。。そこで、以下の実験をしてみました。

実験内容

まず、アマゾンから購入したAC-DCインバータをご紹介いたします。

なお、これだけ大容量だとシガーソケットからは給電する事は不可能です。

そこで、直接バッテリーと接続します。なお我が家のガソリン車は「アルトHA36」です。まずは電気ケトルを動かしてみました。

OK! 動きます!! ただ弱いです。バッテリーが小さすぎるのでしょう。エンジンをかけました。

エンジンをかけた状態であれば、電子レンジすら動かせる事ができました♪(^_-)-☆。

ただし電子レンジを動かした瞬間、いきなりエンジンの回転数があがりました。相当、電気を消費しているのでしょうね。もしエンジンをかけてない状態(オルタネーターで発電していない状態)だと、あっというまにバッテリーがダメになりそうです。
ちなみにガソリン車はキーを回すとエンジンが回転しオルタネーターが発電してバッテリーを充電します。同様に電気自動車もキーを回すと走行用バッテリーから電力を供給して補器用(鉛)バッテリーへ充電します。つまりエンジン音も排気ガスも無く、大容量の電気を取り出すことができます。

そう考えると、災害時の電源としては、やはり電気自動車やPHEV、ハイブリッド車の方が有利だな、と感じました。なにせ、大容量のバッテリーを積んで、そのバッテリを充電する仕組みがシッカリしているからです。(写真はアウトランダーPHEVです)

必ずキーをオンの状態(エンジンをかけたまま)で、インバータが使用できるとは限りません

なお補足です。キーをオンにする(エンジンをかける)と、電圧が12Vから14Vへ昇圧します。これは、電気が高い電圧から低い電圧に流れる性質を利用して、補器バッテリーを充電しようとするからです。

ちなみに私が購入したインバータは、諸元表を見ると入力電圧範囲が10V-15Vとありました。つまり15Vを超えるとインバータが使えないという事です。実際、15V以上で充電しながらインバータを使う実験をしてみたところ、エラーが発生して動きませんでした。なおガソリン車で言うところのオルタネータ(発電機)は車種によって異なりますので、車種によってはキーをオンにしながら充電できない可能性がある事を留意してください。その場合は前述の様に、ディープサイクル等、他の大容量バッテリーを充電し1500Wインバータを利用する等の方法が考えられます。(充電ケーブルを長ーくして、電圧降下させるという荒業もありますが、、発熱するので危険です(;^ω^))

また1500Wもの大容量インバータを利用する場合は一般的に走行用バッテリーとは別に専用のバッテリを用意するのが常識です。事実、キャンピングカーで走行用の補器バッテリーからAC100Vを取っている車両を見たことがありません。とうぜんですよね? だって補器バッテリーがあがれば車が操作できなくなるんですから。なので本記事はあくまで災害時など緊急時の手段として考えてください。できれば下の写真の様に別のバッテリーを用意して、「エンジンをかけたまま(オルタネーターで発電したまま)、ガソリン車のバッテリから別の(大容量)バッテリーを充電し、そこからAC-DCコンバータを利用する」など、対策をした方が良いかもしれません。(下記写真の方法は、基本的にキャンピングカーなどのAC電源の取り方と同じ仕組みです。細かくいえばダイオードやらなんちゃら、もう少しちゃんと複雑に設計されていますが、、)。

ちなみに我が家は、車中泊用に「AC Delco:M31MF」を使用しています。115Ah(20時間率)あるので電圧12Vを乗じた単純計算では1.38kWhとなり、かなりの大容量と言えるでしょう。充電した後、車から切り離して家庭内に持ち込んで使えば、車のバッテリーがあがる心配も無いので安心です。

■追記:2020/9/30■
本記事は様々な反響があり、その中には危険だとお叱りの連絡も多数頂きました。そこで補足させて頂きます。そもそも昔からガソリン車では「バッ直(バッチョク)」と呼ばれている技法があり、様々な方が1500W取り出しにチャレンジされています。(その詳細に関しては「バッ直 1500W」などのキーワードでググって頂ければご確認頂けます)。また上記「バッ直」で良く用いられる、大橋産業株式会社のBALシリーズ1800Wインバータなどの取扱説明書には、以下のような記載があります。
・エンジンを停止した状態で本製品を使用しないでください。バッテリー上がりの原因になります。

また同様に同説明書の中には、以下のような記載もあります。
・普通乗用車の発電能力は約50A~70Aです。このため普通乗用車で連続使用できる機器の消費電力は約700W程度までとなります。

※出典元:取扱説明書(No.489 DC/AC正弦波インバーター 1800)

これらの情報を元に本記事は形成されていますが、同時にお叱りを受けたこともごもっともで、これだけ大容量の電気を使用する場合、火災や感電などのリスクも高く非常に危険です。ですので十分に知識のある方のみトライしてください。以下、注意事項などを記載します。

バッテリーとの結線に注意!!

なおバッテリーとの結線方法にも注意してください。はじめ「ワニ口」クリップを利用して1500Wインバータを利用しようとしましたが、うまく動きませんでした。

ですのでインバータ付属の「圧着端子」を、しっかりとバッテリーへナットで固定して1500Wものインバータを使用しています。面倒ですが、火災が起きるかもしれないので、結線する際は注意してくださいね。

しかもケーブルに触ると「熱っ!!」、、結構な温度が出ていました。

という事で、電気を扱う際は火事に十分気を付けてくださいね( `ー´)ノ。よろしくお願い致します。

追記

ちなみに今回使用したバッテリー「AC Delco:M31MF」は、重量が26㎏もあります。落としたら、足のつま先が潰れるぐらい危険な重量です。持ち運びは不可能と言っても良いでしょう。

対して「SUAOKI G500」や「SUAOKI PS5B」等は、重量が軽く、持ち運びが便利です。

私の友人いわく、いっそのこと、上記のようなポータブル電源と、必要なものだけ入れられる小型冷蔵庫を購入するのもありだよ、って申してました。車中泊用とかあると、キャンプにも利用できて良いかもしれませんね。もしくは寝室に小型冷蔵庫とかも有りだと思います。後は強力保冷剤を冷凍庫に常備して、夜はそれを冷蔵庫に入れれば一晩いけるだろうと。なるほどね。電気が何日間も停電するなんて事、一生に、そう何回も無いもんな(;・∀・)。

我が家では「直流の冷蔵庫」を購入しました。ちなみに以下の写真のソーラパネル、ポータブル電源、冷蔵庫は、すべて「直流」です。なので電力のロス(損失)が少ないです。さらに「ほぼ0円で冷蔵庫が動かせそう」です(笑)。

よく考えてみれば、大掛かりな蓄電池(滅多に使わない「非常用」)より、キャンプ等で使える「常用」を購入する方が合理的かもしれませんね(^_-)-☆。

ちなみに、、余談ですが、、

ちなみに練馬区では電気自動車をボランティアとして登録し電源供給車として提供する「災害時協力登録車制度」が始まっています。私も是非参加したいと思いましたが、2019年10月現在、残念ながら福岡では行われていなく断念しました。

また最近、あいつぐ停電で「ハイブリッド車が電源となる」という記事もよく見ます。
ですが今回の記事に書いた通り、発電機を持っている「ガソリン車」だって、実は被災時の非常電源となりえます。。
ですので本当に困った際には、私の記事の方法を参考にして、急場を凌ぐ人がいれば幸いです。
(ただし電気は簡単に火事になるので、注意してあつかってくださいね。m(__)m お願いします。)

個人的には、ガソリンでも走れる電気自動車(PHEVやレンジエクステンダー装着車)がオススメです。話はかわりますが、ソーラパネルはFITのおかげでかなり安くなりましたが、蓄電池は非常に高価です。そのためソーラーパネルは普及しましたが、蓄電池を持たない家庭が多いと聞きます。最近、台風15号の被害で、千葉で大停電が発生しましたよね。実は私の友人も被災しました。なお、その友人宅にはソーラパネルはあったので、日中は冷蔵庫を動かせたのですが、蓄電池が無かったため、夜間、冷蔵庫を動かせなかったそうです。ですが据え置きの蓄電池は高価で災害時にしか役にたたなく、またダブル発電に該当してしまうので、購入に二の足を踏んでいる状態です。

ですが電気自動車なら非常用ではなく常用としての実用性があります。しかも大容量のバッテリーを持ちながら、移動できるので、先に書いたような被災地支援のみならず、キャンプ等にも活躍でき、様々な利用方法が考えられるでしょう。もちろん、電気自動車は、まだまだ不便です。ガソリン車に比べ、航続距離が短いという致命的な欠点があります。ですが、広義の意味での電気自動車(ガソリンでも走れるPHEVやレンジエクステンダー発電機装着車)なら、すでに、その欠点も克服しています。さらに太陽光の電気だけで走らせれば、電気自動車は限りなくエコだと思います。

皆様も是非、もういちど、電気自動車について真剣に考えてみませんか(^_-)-☆

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