電気自動車の急速充電を80%~95%ぐらいで中断するほうが良い理由
以前から、電気自動車の急速充電は80%~95%ぐらいで中断するほうが良いと自論を述べてきましたが、それが簡単に理解できる様、充電する時の、出力の変化の様子を写真に撮りました。
注目は2回目の88%以上での充電です。いきなり充電効率が悪くなる事が、目で見て、わかります♪
測定条件
なお充電した車両は、航続可能距離280kmに伸びた「日産 リーフ」マイチェンモデルの試乗車です。日産の試乗キャンペーンに応募し、4日間お貸し頂いた日産リーフ「ZAA-AZE0」で初年度登録「平成27年12月」の車両です。
(※詳細は以前の記事を参照)
今回、御貸し頂いた福岡日産 福岡空港前店のディーラーに確認したところ「30kWh」モデルだとの事です。充電場所は宮崎の「日産 延岡南店」で、測定の為に100%になるまで充電しました。
1回目の充電 ( 6% → 88% )
充電器の設定時間まるまる30分を使って充電しました。
新型は凄いですねー。88%になっても「93A」「399V」と出力がそんなに落ちていませんね♪
2回目の充電 ( 88% → 97%[100%] )
普段なら上記88%も充電すれば十分で、もう30分追加で充電はしないのですが、今回は測定の為にあえて、「おかわり充電」をしました。
10秒おきに撮影
大変だった。。よく考えてみれば、30分動画撮影して30倍速で再生すればよかった。。(;^ω^) こんどやっておきます。
充電終了時のリーフのメーター
充電器は97%で終了しているのに、リーフでは100%の表示になっている事がわかります。何回か実験しましたが、いずれも同じ結果(97%から、いきなり100%表記)になりました。
なお、これらの写真でわかる様に、バッテリー保護の為に充電後半の出力が下がっています。
・充電開始時:106A × 349V = 36.994kWh
・充電終了時:3A × 398V = 1,194kWh
なので、充電速度も遅い(200V 10Aの普通充電以下)ので97%の状態のまま増えません。もしかしたらリーフは、急速でコレ以上充電しても意味が無い状態で30分たったら、100%として丸めてしまうのかもしれませんね。
補足:充電中、1秒おきの撮影
ちなみに、途中、1秒おきの写真も撮影しています。
これからわかる様に、実際には1秒おきに「出力のゆらぎ」が発生する時があります。これが発生する事を念頭に10秒おきの写真もみて下さいね。
たまたま「ゆらいでいる」瞬間にとられた写真も含まれています。
結論
この結果を見てもわかるように、急速充電は80%~95%ぐらいで中断するほうが良いと思います。
こんど近似曲線を計算して、充電時間と出力の特性を表したグラフを書いておきますね。(今、少し時間が足りないです(;^ω^))