真夏に電気自動車で長距離を移動すると、冬より充電時間が長くなります。
プロローグ
知っていますか?電気自動車は夏と冬とで、まるっきり状況が変わります。今回それが顕著にわかる「ひぽらぼ電気自動車部」部長かおりん」のFB記事を紹介します。電気自動車で福岡~大阪を往復移動した際の充電記録を、夏と冬での比較してみました。
ちなみに現在、彼女の乗っているミニキャブMiEVは2代目で10.5kWhモデルですが、この「東芝SCiB」のバッテリーが非常に優秀で充電速度が速いんです。ただし、それは温度が低い状態での話、、優秀なSCiBといえどもリチウムイオンなので温度が上がってくると、安全のため充電速度を落とす必要が出てきます。今回、真夏に福岡-大阪間と長距離を移動するという事で、それが顕著にわかるデータがとれました。
なお時速80km以上で移動するとバッテリー温度がすぐ上昇してしまうので高速道路は一切利用しておりません。今回のデータはすべて下道で移動しています。
計測は「evマネージャー」を利用しています。この記事に現れてくる「SOC」とは「バッテリー残量」で、「HBT」とは「バッテリ温度(最も高温のセル)」の事です。
また、元のFB記事だと煩雑なので、私ヒポラボの方で簡易的に結果をまとめ直してあります。なお元ネタのFB記事はLASTに掲載しておきますのでエビデンスとしてご参照ください。
測定されたデータなど
真夏における移動結果
移動ルート
なお地図に表示される移動時間はガソリン車における参考値なので本記事においては灰色に塗りつぶしています。また広島市役所の充電速度が遅い理由は不明ですが、恐らく充電器側の制御です。つまりバッテリー温度は関係ないので、この部分は気にしないでください。ここで注目すべきは「18:30の山口日産下関長府店での充電記録」です。49℃だと21~22Aしか出力されず、最初の30分では7%→33%しか充電されませんでした。
真冬における移動結果
これに対して真冬(昨年12月末)に移動した際も、FBに投稿していたので、その結果もマトメ直しました。但し、2019/12/27~28に関しては、一番最初の旅程だった為、充電時間しかメモってませんでした。また冬なのでバッテリー温度も気にする必要が無く記録しておりません。。(。-人-。) ゴメンネ
移動ルート(帰り:大阪->福岡)
結論
以下シンプルに充電時間をマトメました。もちろん道路の混雑状況やドライバーの体調、睡眠をとる為の充電など、その時々の状況によって変化する値があるので、完璧な比較をする事は難しいです。が、、こうすると冬の方が充電時間が短くなるという事が一目瞭然でわかると思います。
なおご注意ください。上記の結果だと「電気自動車は冬の方が速そう」と思われるかもしれませんが、それは違います。ミニキャブミーブで32万5000キロ以上走ってきた「かおりん」曰く「おそらくGWの方が、もっと早いんじゃないかな?」との事でした。
これはどういう意味かというと「5月頃なら(気温もまだそんなに高くないから)充電時間は同じぐらいなのに対し、冬より(気温が温かい分)走行距離は伸びるので、充電時間はもっと減る、、かもしれない」という事です。実際には計測した事が無いので推測でしかありませんが、いずれGW大阪帰省した際に記録を取り、比較してみたいと思います。
※なお本ブログ記事でまとめたExcelデータはコチラからダウンロードできます。興味がある方はどうぞ♪
おまけ
最後に、元ネタとなった参照元FB記事をエビデンスの代わりに以下に掲載しておきます。ちなみに「かおりん」事、江崎香織さんは「初代ミニキャブミーブ(白色:16kWhモデル)で28万5000キロを走破」し、「2台目のミニキャブミーブ(銀色:10.5kWhモデル)で5万キロ以上を走破」しています(2020/8現在)。つまり合計「32万5000キロ」です(驚)。航続距離の短い電気自動車で、そこまで長い距離を走ったことがある人間は国内には、まだ数名しか居ないと思います。ましてやミニキャブミーブに関しては、日本一、、、いや「恐らく世界一」だと思いますよ。いわば「ミニキャブミーブのマスター」と言っても良い存在、、だから電気自動車に本気の人たちは彼女の乗車日記に注目してるのです。よかったら皆様もフォローしてあげてくださいな♪